不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/07/11

    ご相談を拝見しました。

    結論から申し上げれば、値引きに応じる必要はありません。仮に契約を締結するため応じるとしても、その額はお互いに協議したうえで現実的な妥協点を探られると良いでしょう。

    確かに、管理組合の運営状況や管理会社による業務の履行状況、さらには修繕計画の内容やすでに積み立てられた修繕積立金の額は、物件所有者に対して少なからぬ影響を与える事項です。したがって、購入を検討する際の重要な判断材料とされるのは、いわば当然です。

    しかし、昨今の建築費や人件費の高騰の影響もあり、「長期修繕計画に対して積立金が不足している」状態は珍しくありません。 段階増額積立方式をとっている多くの物件で起こりうる状態です。そのため、これを理由に350万円もの大幅な値下げを受け入れる必要はないのです。

    そもそも、修繕積立金の不足は相談者様個人の問題によって発生したわけではなく、管理組合の運営を始めとする外部要因によって生じています。したがって、修繕積立金が不足しているからといって個人に大幅な値引きを要請するのは、論理的にも筋違いだと言えるでしょう。

    実際、全体の不足額を1戸あたりに直せば、350万円より遥かに少なくなるはずです。

    それでも検討者が不安に思うなら、購入を見合わせれば良いだけです。

    相談者様としては、これまで毎月の義務をきちんと果たしてこられたのですから、過度に責任を感じる必要はありません。どうしても買主側がそのリスクを許容できないのであれば、今回は縁がなかったとして購入を見合わせてもらう(=次の買い手を探す)のも健全な選択肢です。

    無論、応じるか否かは相談者様個人の判断ではありますが、相手の要求にそのまま受け入れるのではなく、まずは正確な「1戸あたりの不足額」をハッキリさせ、数万〜数十万円レベルの現実的な交渉に引き戻していかれることをお勧めします。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/07/11

    私なら、この相談では「修繕積立金が不足していること」と「350万円値引きするべきか」
    は切り分けて考えることをお伝えします。

    修繕積立金が不足しているという事実があれば、
    買主様が将来の負担を心配して価格交渉をすること自体は、決して珍しいことではありません。
    一方で、その不足分を売主様が負担しなければならないというルールがあるわけでもありません。

    今回のようなケースでは、値下げ交渉に応じるかどうかは、あくまで売主様のご判断です。

    もし350万円という金額に納得できないのであれば、
    一度お断りするという選択肢も十分にあります。
    買主様も他のマンションを検討していけば、
    築20年以上のマンションでは修繕積立金や将来の一時金が話題になることは
    珍しくないと理解されるかもしれません。

    また、仮に今回の話がまとまらなかったとしても、
    「売れなくなった」と悲観する必要はありません。
    不動産の売買では、価格や条件が折り合わず契約に至らないことは珍しいことではなく、
    その後に別の買主様と成約するケースも多くあります。

    もし後日、買主様から改めて相談があった場合には、
    その時点の状況を見ながら冷静に判断すればよいと思います。
    一度お断りしたからといって感情的になる必要はありませんし、
    「この条件なら納得できる」という価格であれば、
    その段階で改めて検討するという考え方でも十分だと思います。

    大切なのは、「積立金が不足しているから値引きしなければならない」と考えるのではなく、
    「ご自身はどの条件なら納得して売却できるのか」という基準を持つことです。
    その基準をもとに交渉することが、後悔のない売却につながると思います。

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所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

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