不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/06

    建物を残すか、更地にするかは、多くの相続案件で悩まれるポイントです。
    どちらが得かは一概には言えず、その土地の立地や地域性、買主層によって答えが変わります。

    一般的には、建物を残したまま売り出す場合は、建物をリフォームして住みたい方や、
    建物を確認してから建て替えを判断したい方なども検討対象になります。
    一方で、更地で売り出す場合は、
    新築を建てたい方やハウスメーカーがプランを提案しやすいため、
    土地として検討する買主にとっては魅力が伝わりやすくなります。

    ただし、解体費用をかけたからといって、
    その250万円がそのまま売却価格に上乗せできるとは限りません。
    地域によっては更地の方が早く売れることもありますが、
    逆に古家付き土地のままの方が需要があり、
    結果的に手元に残る金額が多くなるケースも珍しくありません。

    私が実務でご相談を受ける際は、まず「どちらが高く売れるか」ではなく、
    「最終的にいくら手元に残るか」という資金計算から考えます。売却価格だけではなく、
    解体費用、固定資産税、売却までの期間なども含めて比較することが大切です。

    また、古家付きで販売を始める場合でも、
    「買主が不要であれば売主負担で解体する」「契約後に更地で引き渡す」
    といった条件で販売できるケースもあります。
    最初から250万円を負担して解体するより、市場の反応を見ながら柔軟に販売方法を選べるため、
    リスクを抑えられることもあります。

    築53年の建物であれば、
    建物自体の価値よりも土地として評価される可能性が高いとは思いますが、
    だからといって最初から解体ありきで進めるのは少し慎重になった方が良いでしょう。

    まずは、その地域で古家付き土地と更地、それぞれがどのくらいの価格で、
    どの程度の期間で成約しているのかを調べてもらい、
    両方の販売プランを比較してから判断することをおすすめします。

    相続不動産は地域によって需要が大きく異なります。
    千葉県内でもエリアによって最適な販売方法は変わりますので、
    その地域の売買実績が豊富な不動産会社に査定だけでなく、
    「古家付き」と「更地」の両方の販売シミュレーションを作ってもらうと、
    納得した判断ができると思います。

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