不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/08/14

    不動産取引において、引渡し後の不要なトラブルを避けるために、直前に買主様へ設備等の確認をしていただくことはよくあることです。

    お部屋の散らかり具合が気になるようでしたら、多少落ち着くだろと思われる時期を早めに、不動産会社へ連絡することをおすすめします。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/16

    引渡し前にもう一度設備を確認したいという買主さんの申し出は、
    特に珍しいことではありません。

    契約が終わったのだから、もう見せる必要はないということではありませんし、
    私なら、日程を調整して見せてあげた方がいいと思います。

    中古住宅では、契約時に確認した設備の状態と、
    実際の引渡し時の状態が変わっていないかを確認しておくことが、
    売主・買主双方にとってトラブル防止になります。
    設備については、設備表などで引渡しの対象と状態を明確にしておくことが重要とされています。

    特に今回は、まだ売主さんが住んでいて、引渡しまで1か月あるとのことです。

    その間に何かが壊れたり、傷がついたりする可能性はゼロではありません。
    買主さんからすれば、
    「契約したときに見た状態で引き渡してもらえるのか」を確認しておきたいということでしょう。

    荷造り中で部屋が散らかっているという事情は、もちろん分かります。

    ただ、
    「荷造り中なので少し散らかっていますが、それでもよければ確認してください」
    くらいで対応してしまった方が、私はいいと思います。

    むしろ、ここで強く断るメリットはあまりありません。

    買主さんからすると、普通に確認させてもらえれば何も思わないところを、
    断られることで「何か設備に問題があるのではないか」
    と余計な不安を持ってしまう可能性があります。

    ただし、買主さんが希望するからといって、何でも自由に見せればいいという話でもありません。

    仲介会社に立ち会ってもらい、契約時の設備表を確認しながら、
    引渡し対象になっている設備の動作を確認する程度で十分です。

    例えば給湯器、エアコン、浴室乾燥機、食洗機、インターホンなど、
    設備表に記載されているものを中心に確認すればいいでしょう。

    そして、
    古い設備については「今動いているから、この先も壊れない」という意味ではありません。

    中古住宅ですから、経年劣化もあります。大切なのは、
    現在の状態や不具合の有無を売主・買主双方で確認し、
    契約書や設備表との食い違いをなくしておくことです。
    設備の故障を巡っては、引渡し後に「引渡し時には壊れていたのか、壊れていなかったのか」
    という話になりやすいため、引渡し前の確認は実務上も意味があります。

    ですから今回であれば、「再内見を断るべきか」と考えるより、
    「せっかくなので、引渡し前に一緒に確認しておこう」くらいに考えていいと思います。

    売主側としても、買主さんに安心してもらって引渡しを迎えられますし、
    何かあれば引渡し前に確認できます。

    中古住宅の売買は、契約したら終わりではなく、引渡しまでがお互いに大切な期間です。

    私なら、仲介会社に「設備表を確認しながら、
    引渡し前の最終確認ということで立ち会ってもらえますか」とお願いして、
    淡々と見せてあげます。
    これが一番後に揉めにくいやり方だと思います。

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