不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    小川佳宏

    小川FP・行政書士事務所

    • 60代
    • 愛知県
    • 男性
    • 専門家
    投稿日
    2026/09/18

    ご相談内容を拝見しました。現在、夫と離婚協議中で夫名義の家にお子さんのこともあり住み続けたいが住宅ローン返済や名義のことを気にされているのですね。

    いろいろな検討案があるとおもいます。考えられる案としては
    案1:ご自身単独で住宅ローンを借り換え、家の名義を単独所有に変更する
    案2:自宅を売却して住宅ローンを清算し、別の住居へ住み替える
    案3:親を連帯保証人として審査を通する
    案4:夫名義のままご自身がローン返済をする公正証書を作成して住み続ける

    最も普通で将来の問題も起こらないのは案1です。しかし、年収で借り換えに応じてもらえるかまず銀行に相談ください。仮に、一部減額して承認される場合、その一部の金額を夫との他の財産分与や親から借り入れる、または住宅資金贈与、又はご自身の貯蓄から賄えるか確認します。

    案2はすっきりします。お子様の学校で気にしているなら同じ学区で賃貸を検討するとよいでしょう。オーバーローンやアンダーローンの場合、他の離婚条件も含めて夫と合意します。離婚協議書は公正証書にしておき、債務名義(強制執行ができます)を取っておくことをお勧めします。

    案3も案1の親の支援と同じようなものですが、親が協力してくれることが前提です。一度、ご相談ください。

    案4は全くお勧めできません。ご懸念のとおり、まず、夫が住まないことが銀行との契約違反になると思われ最悪、一括返済を求められるリスクがあります。また、家の所有権が夫のままになり、ご自分の財産になりません。

    従い、検討としては
    1, 家の売却価格を知ってオーバーローンかアンダーローンかを知る。
    2. 現在の夫ローンの銀行や他の銀行に相談にいく。
    3. いろいろな案で住宅の維持費も含め家計のやりくりが可能か検討する。その際に養育費行政の一人親の支援額も収入に含めて計算してみる。

    夫と協力的に協議できるのであればお二人で、少し不安が残る場合は弁護士に相談しながら、合意できなければ調停も視野に検討するとよいです。離婚後のお金はFPに相談されるとようでしょう。

    以上ご参考まで。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/18

    家をこのまま住み続けたいというお気持ちはよく分かります。

    ただ、今回一番気を付けた方がいいのは、
    「夫名義の住宅ローンをそのまま私が払い続ければいい」という方法です。

    これは、私はおすすめしません。

    家の名義を奥様に変更しても、住宅ローンの契約者がご主人のままであれば、
    奥様が実際に返済していても、銀行との関係ではご主人の借金です。

    離婚後にご主人が何らかの理由で返済できなくなったり、別の債務の問題が発生したりすれば、
    奥様が住み続けている家にも影響が出る可能性があります。
    また、ご主人側から見ても、自分の名義のローンを離婚後も背負い続けることになります。

    「家は妻、ローンは夫」という状態を長期間残すのは、
    夫婦双方にとってあまりきれいな形ではありません。

    本来は、財産分与として家を奥様が取得するのであれば、
    それに合わせて住宅ローンについても金融機関と整理するのが基本です。

    具体的には、奥様が新たに住宅ローンを借りて、現在のご主人の住宅ローンを完済し、
    家の名義も奥様に移すという形が考えられます。

    ただし、
    ここで問題になるのが「年収410万円で残債2,700万円を借り換えられるのか」というところです。

    これは、年収だけを見て「無理」と決めることはできません。

    現在の住宅ローンの返済額、他の借入、勤続年数、年齢、
    物件の担保評価などによって審査は変わりますので、
    まず実際に金融機関へ相談してみるべきです。

    そして、財産分与では「家をもらう=2,700万円のローンもそのまま引き受ける」
    という考え方だけでなく、家の現在の価値と住宅ローン残高を比較して考えることも大切です。

    例えば、家が3,500万円の価値でローンが2,700万円残っているのであれば、
    単純に考えれば家には800万円程度の純資産があります。

    その800万円も含めて、夫婦の財産全体をどう分けるのかを話し合うことになります。

    逆に、家の価値が2,500万円しかなく、ローンが2,700万円残っているのであれば、
    家を受け取ることが必ずしも「財産をもらう」という話にはなりません。

    この違いを確認せずに「子どものために家を残したい」という気持ちだけでローンを引き継ぐと、
    奥様自身が今後かなり重い住宅ローンを抱えることになります。

    また、財産分与と住宅ローンの借り換えは同時に進める必要があります。

    ご主人が「家を渡す代わりにローンも引き継いでほしい」と考えていても、
    最終的に銀行が奥様への借り換えを認めるかどうかは別の話です。
    夫婦間で合意したからといって、
    銀行が住宅ローンの契約者を自動的に変更してくれるわけではありません。

    ですから、今の段階で「借り換えができなかったら家を諦める」と決める必要もありません。

    私なら、まず家の現在の査定価格を出して、住宅ローンの残高と比較します。

    その上で、財産分与として家を奥様が取得する場合に、
    現在のローンをどのように処理するのかを整理し、
    金融機関に奥様単独で2,700万円程度の借り換えが可能か相談します。

    もし単独での借り換えが難しいのであれば、その時点で初めて「この家に住み続けるために、
    他に現実的な方法があるのか」を考えればいいと思います。

    例えば、財産分与で他の財産との調整をする方法などもありますので、
    「年収410万円だから、この家には住めない」と今の段階で決めつける必要はありません。

    ただし、どうしても奥様単独でローンを組めず、ご主人もローンから外れられないのであれば、
    無理にこの家にこだわるのも考えものです。

    子どものために今の家に住み続けたいという気持ちは大切ですが、
    そのために離婚後の家計が毎月ぎりぎりになってしまえば、
    結果的にお子さんとの生活が苦しくなることもあります。

    「家を残せるか」だけではなく、
    「離婚後、奥様の収入だけでこの家を無理なく維持できるか」
    まで考えて決めた方がいいと思います。

    今回のポイントは、家をもらえるかどうかではなく、
    「家の価値はいくらなのか」「ローンはいくら残っているのか」
    「そのローンを奥様単独で引き受けられるのか」の3つを順番に確認することです。

    その結果、奥様単独で借り換えができて、今後の返済も無理のない範囲であれば、
    家に住み続ける方法は十分考えられます。

    反対に、借り換えができないのに「とりあえず夫名義のローンを私が払います」で進めるのは、
    後々のトラブルを残すだけなので、そこは避けた方がいいと思います。

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