不動産住宅ローンのお悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/03/27

    品木彰

    不動産専門家

    • 30代
    • 大阪府
    • 男性
    • 専門家

    個人事業主の方が住宅ローンの審査に通過するためには、まず、事業の収支が安定していることが重要です。具体的には、過去3年間の決算書で、連続して黒字であることを証明する必要があります。審査に通過する確率を上げたいのであれば、頭金を多めに入れるのも方法です。

    また、税金や社会保険料の未納、クレジットカードの支払いやローンの返済の長期にわたる滞納がないことも審査においては重要です。未納や滞納があると、いわゆる信用情報にキズが付いた状態となり、ローン審査に著しく通過しにくくなってしまいます。

    さらには、健康状態に問題がないことも重要となります。すでに治療中の病気がある場合や過去の一定期間に所定の病気にかかったことがあると、「団体信用生命保険」に加入できない可能性があるためです。

    団体信用生命保険は、死亡や高度障害状態になった場合に、住宅ローンの残債務が保険金で返済される保険です。ほとんどの金融機関が団信への加入を、住宅ローンの融資条件としているため、健康状態に問題があるとローンを組めない可能性があります。

    以上の条件を満たしていれば、個人事業主の方でも住宅ローンの審査に通過できる可能性は十分にあります。ご主人との収入を合算することで、ローンの借入額を増やし、希望する住宅を取得しやすくなるでしょう。

    ただし、夫婦のどちらか一方の収入が減ると、ローンの返済が困難になるリスクもあるなど、収入合算にはいくつかの注意点があります。夫婦で住宅ローンを組む場合は金融機関やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することをおすすめします。

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