不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/10/09

    岩下桂子

    幸山FP事務所

    • 東京都
    • 女性
    • 専門家

    懸念事項は①返済計画、②子供の教育費、③老後の資金ということですね
    以下、FPとしての回答いたします。

    1. 物件購入の現実性
    2000万円の物件購入は現実的です。ただし、返済計画を慎重に立てる必要があります。以下の点を考慮してください。

    2. 返済期間と金利タイプ
    45歳で35年ローンを組むのは難しいため、返済期間を短く設定する必要があります。以下のシミュレーションを参考にしてください。

    返済期間:20年〜25年
    金利タイプ:固定金利をおすすめします。金利上昇リスクを避けるためです。

    3. 返済額のシミュレーション(イメージとして参考まで)
    1500万円の住宅ローンを組む場合の返済額をシミュレーションします。

    返済期間20年、固定金利1.5%:
     月々の返済額:約72,500円
     年間の返済額:約870,000円

    返済期間25年、固定金利1.5%:
     月々の返済額:約60,000円
     年間の返済額:約720,000円

    4. 返済負担率
    年収600万円に対する返済負担率を計算します。

    返済期間20年:
     年間返済額:約870,000円
     返済負担率:約14.5%

    返済期間25年:
     年間返済額:約720,000円
     返済負担率:約12%

    一般的に、返済負担率は年収の25%以下が望ましいとされています。これを考慮すると、無理のない範囲での返済が可能です。

    5. その他のローンの考慮
    住宅ローンの返済比率には、クレジットカードの分割払い、カーローン、奨学金や教育ローンなどの他のローンも含まれることに注意が必要です。これらのローンの年間返済額も合算して返済比率を計算し、家計全体のバランスを見直すことが重要です。

    6. 家計の全体バランス
    保険:生命保険や医療保険などの保険料も家計の固定費として考慮する必要があります。
    金融資産:現在の貯蓄や投資資産も含めて、家計全体のバランスを見直しましょう。緊急時の備えとして、一定の流動性資産を確保しておくことが重要です。

    7. 教育費と老後資金の確保
    教育費:子供の教育費は今後増加するため、毎月の貯蓄を続けることが重要です。
    老後資金:退職金や年金を見越して、老後資金の計画も立てておく必要があります。

    8. 緊急時の備え
    現在の貯蓄1000万円のうち、500万円を頭金に充てる計画は適切です。残りの500万円は緊急時の備えや教育費として確保しておくことをおすすめします。

    結論
    2000万円の物件購入は現実的ですが、返済期間を20年〜25年に設定し、固定金利を選択することで、返済計画を安定させることができます。また、教育費や老後資金の確保も並行して行うことが重要です。具体的な返済計画については、ファイナンシャルプランナーに相談し、詳細なシミュレーションを行うことをおすすめします。その他のローンや家計全体のバランスも考慮し、慎重に判断してください。住宅メーカーに紐づいた無料のFP相談は、物件を売るために背中を押すためのプランであり、将来をしっかりと見通したものでないことも多いですのでご注意ください。

    住宅購入を検討する時は、事前のキャッシュフロー確認はとても大切です。子どもの成長とともに家計は確実に膨らんでいきます。将来にわたって家族が安心して過ごせる家が手に入れられるといいですね。

スナックDEイイタン相談室

以下の記事もよく読まれています

スナックDEイイタン相談室
この質問に回答する