不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/05/31

    ご相談者様

    初めまして不動産売却サポート関西の本田と申します。
    ご相談内容を拝見し自身も同様の問題が親族間で有りましたので、ご心配のお気持ちお察しいたします。

    ■ まず確認しておきたいこと
    登記名義が母上のままなので、売却などの手続きにはお母さまの意思確認が必要です。
    認知症などで判断が難しくなっている場合は、成年後見制度を使うことで手続きができるようになります。

    ■ 相続前にできる準備として
    母上が元気なうちに、「売るか残すか」などの意向を聞いておくのがおすすめです。可能であれば簡単にメモでもいいので書き残しておくと安心です。
    管理費や固定資産税などの費用について、ご兄弟でどう分担するかは早めに話し合っておくと後々のトラブルを防げます。
    空き家のままだと家が傷んでしまうので、換気・通水・掃除などの最低限の管理はしておいた方がいいです。

    ■ ご兄弟で意見が食い違っている場合は…
    母上がご存命のうちは、子どもだけでは勝手に売却できません。
    相続後にご兄弟でマンションを共有で相続してしまうと、売るときに両者の同意が必要になります。
    意見がまとまらないままだと、最悪の場合は裁判(共有物分割請求)に発展するケースもあります。

    ■ もし準備を進めておきたいなら
    母上がご自身で判断できるうちに、売却の委任状を作っておくことも可能です。
    もしくは、「家族信託」という制度を使えば、お子さん側で今後の管理や売却をしやすくなるケースもあります。
    状況に応じて、司法書士さんや弁護士さんなど専門家と連携して対応することもできます。

    一助になれば幸いです。

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