不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2025/07/07

    地元の不動産業者です。
    内見が入るということは、その価格でも買っていいと思って見に来てくれるわけですから、価格以外の何かが問題視されている可能性があります。
    広告の内容と違っていたり、予想以上に汚れや補修が必要な項目があったりした場合です。
    特に居住中の場合は、生活感が前面に出てしまいますので、内見時にはそれを抑えるという対応が必要です。

    また、仲介の不動産会社に当て物(本命物件に対する当て馬物件)にされている可能性もあります。競合との比較も重要です。

    セカンドオピニオンも承っておりますので、ご希望でしたらぜひご一報ください。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/07/07

    ご相談拝見致しました。

    築40年以上、エレベーターなし。条件だけ見ると厳しそうに感じられるかもしれませんが、「古いからこそ売れる」物件も、実は少なくありません。※もちろん価格設定のお得感等も影響します、、

    申込が入らない最大の要因は、物件の魅力が正しく届いていないことかもしれません。

    ネガティブに見える特徴は、言い換えると逆に価値になります。

    ・家具が多い → 暮らしのリアルを感じる住まい
    ・劣化や傷み → DIYで、自分だけの空間に育てる楽しさ
    ・昔ながらの内装 → 昭和レトロの温かみ、今の感性で活かせる
    ・狭いキッチン → 手が届く、ちょうどいい生活動線
    ・階段のみ → 健康的な毎日が叶う、ちょっとした運動習慣

    これらはすべて、広告の切り口や内覧時の説明で印象が変わります。

    そして何より、“誰に届けるか”が重要です。

    例えば、この物件は以下のような層にフィットする可能性があります。

    ・レトロやリノベ好きな20〜40代
    ・小規模な投資家や実需兼ねたオーナー
    ・古い物件を好むデザイナーやフリーランス
    ・低層階を希望する子育て世帯や高齢の親と近居希望者

    広告と内覧で見直したいポイントとしては、
    家具は全撤去でなくてもOK。見せたい空間を“整える”ことも大切です。

    ・写真は明るく、構図を意識して撮影、写真と実態のギャップがあまり大きくないように
    ・内装の古さは味として見せ方を変える
    ・管理状態や修繕履歴は積極的に開示し、安心材料にする

    築古物件は「スペック勝負」ではなく、「暮らし方の提案」で選ばれます。

    そのまま住めることが武器ではなく、そのままじゃないからこそ面白いことが価値になります。

    この物件の良さを必要としている“たった一人”に届くよう、見せ方を変えてみると良い動きにつながるかもしれません。

    ご参考となりますと幸いです。

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