不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/07/12

    ご相談拝見しました。

    離婚が成立したとはいえ、共有名義の不動産の扱いについては、最後まで「共同作業」が求められる場面が多いものです。

    その中で、元配偶者様が現実的でない価格に固執しているのは、精神的にも金銭的にもかなりご負担が大きい状況かと思います。

     

    【現状の整理】

    ・名義が共有である以上、売却には 双方の合意 が必須

    ・相場より600万円も高額であれば、現実的に売れず、時間だけ浪費される可能性も高い

    ・住宅ローンが残っている状態での長期売れ残りは、金利負担・信用情報などの面でもリスクが大きい



    【対応策としての選択肢】

    1. 専門家を交えた再交渉(中立的立場)
    ・不動産会社ではなく、「弁護士」や「司法書士」など法的第三者に入ってもらうと、元夫も冷静になりやすいです。

    ・「査定書+売却事例+ローン残債資料」など客観的な資料を元に交渉を整理するのが効果的です。
     

    2. 「最低価格」の合意を取っておく
    ・今後売却活動を行うにあたり、「ここまで下げたら売却して良い」という価格ラインを紙で取り交わしておく

    ・チャレンジ価格からスタートの場合は売れ行きに応じて価格調整できるような「ステップダウン方式」もおすすめです
     (例:1ヶ月売れなければ金額を下げて再掲載、など)

    3. 調停(家庭裁判所)という選択肢
    ・どうしても合意形成が困難な場合、家庭裁判所で「不動産分与調停」を行うことも可能です

    ・費用や時間はかかりますが、強制的に現実的な判断を導くことができます

    4. 持分買取の検討(あなた or 第三者による)
    ・もしあなたに一定の資力があれば、元夫の「持分のみを買い取る」という方法もあります(逆も同様)

    ・第三者に持分を売却することも可能ですが、価格が下がる&関係が複雑化する可能性あるので慎重に

     



    ご相談内容からも、「早く清算して前に進みたい」というお気持ちが強く伝わってきました。

    一方で、元ご主人には感情やこだわりが先立っているご様子。

    どちらも無理をせず、現実と感情のバランスをとるには、第三者を入れるのがやはり一番の近道かと思います。

    「話が通じないから諦める」ではなく、
    「話が通じないからこそ、通じる人を間に入れる」

    という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?
    少しでもご参考となれば幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/07/12

    ご相談を拝見しました。物件を共有している場合、価格や条件で意見が食い違うことはよくあることですが、相談者様が懸念されているとおり、相場を度外視した価格で販売しても購入希望者はまず現れません。

    法的には相談者様の持分だけを売却することは可能ですが、一般の方が買うはずもなく、購入するのは専門業者ですから安く買い叩かれます。何より、融資している銀行が持分のみの売却は容認しないでしょう。したがって、現実的な方法とは言えません。

    そのため、裁判所へ調停を申し出る、あるいはADR(裁判外紛争解決手続)を利用する方法が考えられます。いずれも第三者が公平に意見を聞き助言してくれますので、解決に導いてくれる可能性は高まります。しかしながら、調停が不成立となった場合には通常訴訟となりますので、時間的な問題が生じます。

    離婚が決定し、ローンの清算を急いでいるとの実情もありますから、弁護士に代理交渉を依頼するのが近道かもしれません。

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