不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/11

    ご相談ありがとうございます。

    まず「家賃保証」と一言で言っても、内容は大きく2つに分かれます。

    ・空室保証(一定期間や条件付きで補填するタイプ)
    ・サブリース(マスターリース)(一括借上げ)

    今回の内容を見る限り、後者のサブリースの可能性が高いと思われます。

    結論からお伝えすると、サブリース前提の投資はあまりおすすめしていません。

    理由はシンプルで、サブリースで事業として成立するなら、自分で貸して管理会社に委託した方が手残りが多くなる構造だからです。

    つまり、保証会社の利益分をオーナーが負担している形になります。

    「保証だから安心」は要注意

    営業の方が言う「家賃はほとんど下がらない」という話ですが、これは正直、そのまま受け取らない方がいいです。

    実際の契約書には、
    ・一定期間ごとの賃料見直し
    ・周辺相場に応じて減額
    ・免責期間(空室時に保証されない期間)
    といった内容が入っていることがほとんどです。

    そして一番のポイントは、サブリースの解約は簡単ではないという点です。

    「解約できる」と書いてあっても、“双方合意”という表現になっているケースが多く、実務上は合意してもらえず解除できないことも珍しくありません。

    現場のリアルな話

    これは営業トークではなく実際の話ですが、
    ・家賃が想定より下がる
    ・管理費や修繕費が上がる
    ・結果、毎月1〜2万円の持ち出しになる

    こういったご相談はかなり多いです。

    実際に今、サブリースの解除でもめている売却案件も対応していますが、「こんなはずじゃなかった」という状態からのスタートになっているケースがほとんどです。

    よくある“勘違い”
    ・「売却すれば最終的にプラスになる」→ 市況次第なので保証は一切ありません
    ・「需要があるエリアだから安心」→ 需要があっても“収支が合うか”は別問題です
    ・「保証がある=リスクがない」→ 実際はリスクの形が変わっているだけです

    結論
    不動産投資そのものが悪いわけではありません。

    ただし大事なのは、資金計算とライフプランに無理がないかです。
    ・家賃が下がった場合
    ・経費(特に管理費・修繕費)が上がった場合
    ・空室やトラブルがあった場合

    これらを踏まえても家計に影響が出ないかどうかが判断基準になります。

    最後に(率直な意見)

    サブリース型のワンルーム投資は、絶対ダメとまでは言いませんが、損をしている方が多く、仮にうまくいっても得られるリターンは限定的というのが現場の実感です。

    「将来の安心のため」と言われることも多いですが、実際には安心とは逆のストレスを抱えている方も多いのが現実です。

    このご相談内容であれば、無理に進めるより一度立ち止まる判断の方が自然だと思います。

    もし数字ベースで一度整理したいようでしたら、想定収支を一緒に分解して判断することもできますので、遠慮なくおっしゃってください。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/04/12

    ご相談を拝見しました。

    一概に断定はできないものの、不動産投資の中でもワンルームマンション投資は特にリスクが高いとされています。何より、営業担当者の「ほとんど下がらない」との説明を安易に信じてはなりません。

    見直し条項の内容次第では、経済状況の変化や建物の老朽化などを根拠に、相談者様の事情は斟酌されず減額請求される可能性があります。

    立地など条件が良ければ一定の需要に期待できますが、はたしてそれが長期間維持され続けるのか慎重に判断する必要があります。さらに、購入価格や金利、ランニングコスト、出口戦略を綿密にシミュレーションすることは不可欠です。

    必要に応じて信頼における不動産コンサルタントに判断を仰ぐなど、後悔しない選択をされることをお勧めします。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/04/12

    ご自身で契約書の「賃料見直し」の条項に気付かれたのは、リスク管理として非常に素晴らしい着眼点です。
    営業担当者の「家賃はほとんど下がらない」という言葉を鵜呑みにするのは非常に危険です。
    ご不安に感じている点を含め専門的な見地から3つのポイントを解説します。

    1. サブリース賃料は「2年に1度」下がるリスクがある
     多くのサブリース契約(家賃保証契約)には、「2年ごとの賃料改定(見直し)」という条項が含まれています。
     たとえ営業担当者が口頭で「下がらない」と言っても契約書に「経済情勢や近隣相場により見直すことができる」とあれば、法的・契約的には減額が可能ですし、実際に2年に一度下がっています。
     新築時は高い家賃設定が可能ですが、建物は経年劣化します。10年、20年と経過する中で新築時と同じ家賃を維持することは難しく、保証賃料が下げられた結果、毎月の収支が赤字(持ち出し)になってしまうケースが後を絶ちません。

    2. 需要が高いエリアなら「サブリースは不要」
     ご相談の物件は「立地が良く需要があるエリア」とのことですが、そうであれば尚更サブリースを利用しない方が賢明です。
     •収益性の低下: サブリースは一般的に、相場家賃の80〜70%程度しかオーナーに支払われません。
     •空室リスクの低さ: 東京23区などの賃貸需要が旺盛なエリアであれば、通常の賃貸管理(集金代行)でも空室期間は短く済みます。
     需要がある場所でわざわざ高い手数料(保証料)を払って家賃を下げ、さらに将来の減額リスクを負うのは、投資効率の観点から合理的ではありません。

    3. サラリーマン投資家としての判断
     投資信託などの経験がない中でいきなり数千万円の負債を背負う不動産投資は、慎重に判断すべきです。
     ワンルームマンション投資は節税効果や生命保険代わりというメリットを強調されますが、本質は「賃料収入からローンと諸経費を引き、手元にいくら残るか」という事業です。
     以下の点を確認し、一つでも不透明なら今回は見送る(やめておく)ことをお勧めします。
     •「サブリースなし」の収支シミュレーションを出してもらえるか?
     •2年ごとに家賃が下がっても、ローン返済に支障はないか?
     •解約したくなった場合、違約金なしでサブリースを外せるか?(解約できない契約も多いです)
     •賃料設定が相場と比較し適切かどうか

    アドバイス
     物件の売却で利益を出し、さらにサブリース契約で継続的な利益を取る、そういったビジネスモデルです。
     もしその物件に本当に魅力があるなら、「サブリース契約や管理委託契約なしで購入できるか」を打診してみてください。そこで難色を示したり、強引に保証を勧めてきたりするようであれば、その業者はあまりおすすめできません。

  • 私が回答します

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/16

    家賃保証の、空室になっても入金があるのはメリットですよね。でも、家賃保証会社にとって入金が無いのに大家さんに支払わなければならないのは、家賃保証会社にとってはデメリットですよ。どこかで埋め合わせをしなければいけません。そのお金、どこから出てくるのでしょう?
    毎月の保証料をプールしてそれで支払いますか?だったら自分でプールしておけばいいじゃないですか。
    実は販売会社と組んでいて、マンションの代金に空室分の家賃が含まれている?それって自分でカバーしているのと同じですよね。
    そう考えた場合、この投資における家賃保証の位置づけが変わってきませんか?
    ワンルームマンションが多いエリアというのも、見方を変えれば競合が多いエリアだと言えます。今回の物件が新築だとすると、供給が増えるということですから、需要供給曲線で見ると、この二本の交点は左シフト(価格が下落)します。ということは、この物件の後に新築ワンルームマンションが建つ可能性があるか、調べる必要があります。調べていますか。

    不動産投資に限らず、投資は徹頭徹尾自己責任です。勉強して、調査して、本質を考えないと大失敗しますよ。

  • 私が回答します

    加藤 誠二

    AO株式会社

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/13

    不動産投資の営業を受け、期待と不安の間で揺れていらっしゃるのですね。
    営業担当者の「ほとんど下がらない」という言葉は、あくまで口約束に過ぎません。契約書の「見直し」条項こそが法的な真実ですので、不安を感じられたのは非常に正しい感覚です。

    収益不動産の専門的な視点から、後悔しないためのアドバイスを4つのポイントでまとめました。

    ワンルームマンション投資を検討する際の4つの判断基準
    1. 悩んでいるうちは投資をしない
    まず大前提として、少しでも疑念や不安がある状態での投資はおすすめしません。
    不動産投資は数千万円単位の負債を負う大きな決断です。営業担当者の言葉に流されるのではなく、ご自身でリスクを完全に消化し、納得できてからでも遅くはありません。「今決めないと売れてしまう」という言葉は常套句ですが、投資において焦りは禁物です。

    2. サブリースは「出口戦略」に大きく影響する
    収益不動産の価格は、その物件がどれだけ利益を生むかという「収益還元法」で決まります。
    「家賃保証(サブリース)」がついている物件は、将来売却する際、買い手からすると「自分で賃料を決められない」「利益が中抜きされる」という足枷に見えるため、市場価格より安く買い叩かれる傾向にあります。

    解除は可能か?

    違約金は発生するか?
    これらを確認せず契約するのは、出口(売却)のない迷路に入るようなものです。

    3. 「出口専門会社」に市場価格を確認する
    販売会社は「売るための価格」を提示しますが、それが数年後に「売れる価格」とは限りません。
    一度、販売会社とは全く関係のない「収益不動産の出口(売却)を専門とする不動産会社」にセカンドオピニオンを求めてみてください。プロの目から見て、その物件が数年後にいくらで売れるのか、客観的な市場価格を知ることが最大の防御になります。

    4. 立地と商材の再検討
    もしその物件が、「サブリースをしないと空室が怖くて運用できない」と感じるような立地なのであれば、そもそも投資対象として不適格である可能性があります。
    本当に需要が強いエリアであれば、サブリースなし(普通管理)で運用した方が手残りのキャッシュフローは多くなります。その物件に固執せず、平坦な土地の別物件や、より収益の安定する「一棟もの」など、他の商材に目を向けて比較検討することをお勧めします。

    まとめ
    投資信託以外の資産運用を検討される前向きな姿勢は素晴らしいですが、ワンルームマンション投資には「新築プレミアム」や「サブリースの罠」が潜んでいます。まずは「本当にその立地でなければならないのか」「サブリースなしで勝負できる物件か」を冷静に見極めてください。

    今回のケースは、販売会社のシミュレーションを離れ、第三者による客観的なセカンドオピニオンが極めて重要な案件です。

    当社は収益不動産特化型の不動産会社として、単なる査定だけでなく、サブリース解除の交渉可能性や、現在の融資情勢を踏まえた最適な出口戦略をご提案可能です。

    将来の不安を安心に変えるために、まずは一度、専門家である私共にご相談ください。物件の真の価値と、最善の選択肢をフラットな立場でお伝えいたします。

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