不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/04/28

    ご相談を拝見しました。

    世帯年収1,100万円に対して5,200万円の借入は、審査金利の3%で計算した場合でも返済負担率が約19%(35年返済の場合)にとどまりますから安全圏だと言えるでしょう。もう少々割高の物件を選択しても問題のない範囲に収まる可能性は高いと思われます。

    ですが、ペアローンの「落とし穴」については正確に理解しておく必要があります。

    例えば、奥様の妊娠、育児休暇、復帰後の時短勤務などによって世帯年収が下がった場合には返済に困窮する可能性があるでしょう。ご夫婦がルタイムで働き続けることを前提とするのが、ペアローンなのです。

    また、どちらか一方に不慮の事態が発生した場合、一方のローンは団体信用生命保険によりゼロとなりますが、もう一方の債務は残されたままとなります。そのような状態になっても、無理なく返済をし続けられるでしょうか?

    奥様の、多少無理をしてでもより良い物件を購入したいとの気持ちは大変理解できますが、「借りられる額」ではなく、不測の事態が生じても「返済を続けられるか否か」を検討されることが、何より重要です。

  • 私が回答します

    福島

    関計株式会社

    • 40代
    • 大阪府
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/28

    ご相談内容拝見いたしました。

    結論から申し上げますと、ご相談者様の「将来的なリスクが大きいのでは」という懸念は極めて正しいです。ペアローンのメリットに流されて、これ以上物件の予算を上げることはおすすめしません。
    世帯年収1,100万円(夫700万・妻400万)であれば、5,200万円の物件は十分に手が届く範囲であり、ご主人様の単独ローンでも審査に通る可能性は十分にあります。

    奥様との話し合いに向けての要点を整理しました。

    1. ペアローンのメリット・デメリット
     〇メリット
      ・借入額が増える。夫婦2人分の住宅ローン控除で節税できる。
     〇デメリット(リスク)
      ・収入減でも返済はそのまま: 出産・育休・病気などで奥様の収入が減っても、2人分のローン返済は待ってくれません。
      ・団信の落とし穴: 万が一どちらかが亡くなっても、もう一方のローンは免除されずそのまま残ります。
      ・売却・離婚時の複雑化: 単独ローンに比べ、手続きや権利関係が難航しやすくなります。

    2. 奥様と話し合うべきポイント
    金融機関の提示する「貸せる額」と、ご家庭の「安全に返せる額」は別物です。以下の3点をベースに話し合ってみてください。
     〇ライフプランの確認: 今後、妊娠・出産などで奥様の収入が減る期間はないか。
     〇「返せる額」から予算を決める: 「いくら借りられるか」ではなく、「毎月いくらなら、教育資金や老後資金を貯めながら無理なく返済できるか」で合意する。
     〇最悪を想定したシミュレーション: 「もし奥様の収入が半分(またはゼロ)になったら」と仮定し、生活が破綻しないか一緒に計算してみる。

    まずは「予算を上げる前に、念のため奥様の収入が減ったときのシミュレーションをしておきたい」と提案してみてください。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/28

    まず前提として、金融機関が言う「ペアローンの方が得」というのは一部は正しいです。

    ・借入可能額が増える
    ・住宅ローン控除をそれぞれ使える
    → 目先の“数字”だけ見ると確かに有利に見えます

    ただし、ここで一番大事なのは“得かどうか”ではなく“無理がないか”です。

    ■ ペアローンの本質
    ペアローンはシンプルに言うと2人でそれぞれローンを背負う仕組みです。

    つまり
    ・どちらかが働けなくなった
    ・収入が下がった
    ・関係性が変わった(ここも含めて)

    こういった変化があったときに、リスクも2人分背負う構造になります。

    ■ 金子としての考え(ここが本質です)
    少しはっきり言いますが、ペアローンじゃないと成立しない資金計画は、基本おすすめしません。

    理由はシンプルで、“家族としてちょっと無理をしている状態”だからです。

    もちろん、ペアローン自体が悪いわけではありません。

    例えば
    ・どちらか一人の収入でも返済は回る
    ・ペアにすることで控除などのメリットを取りにいく

    こういう“戦略的なペア”はむしろ良い使い方です。

    ■ 今回のケースを冷静に見ると

    ご主人 年収700万
    奥様 年収400万

    このバランスだと、単独でもどこまでいけるかがまず基準です。

    その上で
    ・少し余裕を持たせるためにペアにするのか
    ・ペアにしないと届かない価格帯に行くのか

    ここで意味が全く変わります。

    ■ 一番避けたいパターン

    今回のご相談で少し気になるのはここです。「ペアにすれば、もう少し良い物件に…」これ、現場でよくある流れなんですが一番危ない入り方です。

    ・借りられる=買っていいではありません。

    ペアにした分、予算を上げるとリスクだけ増えて“得したはずのメリット”が消えます。

    ■ 現実的な判断基準

    シンプルに考えてください。
    どちらか一人の収入でも回るか?

    ・YES → ペアは“選択肢としてあり”
    ・NO → その価格帯は一度見直した方がいい

    この視点だけで、大きく失敗する確率は下がります。

    ■ 離婚リスクの話(避けずに触れます)
    あまり言いたくない話ですが、実務では重要です。

    ペアローンは離婚時にかなり面倒になります。

    ・ローンがそれぞれ残る
    ・名義も絡む
    ・売却・借り換え・名義整理が複雑

    「そんなこと考えたくない」は正しい感情ですが、仕組みとしてそうなっている以上、無視はできません。

    ■ 最後に
    今回の判断で一番大事なのは“今買えるか”ではなく、“続けられるか”です。

    住宅は投資ではなく生活の基盤なので、
    ・少し余裕がある
    ・どちらかが止まっても回る

    この状態で持つ方が、結果的に満足度は高くなります。

    もし「単独だとどのくらいが安全ラインか」や「ペアにするならどこまでが無理のないラインか」など、もう一歩踏み込んだ資金計画を整理したい場合は、かなり具体的にお手伝いできます。

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管理費・修繕積立金:25,000円/月
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