不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/18

    結論から申し上げると、
    「築47年の実家を相続したこと自体が、住宅ローンの借り換え審査で不利になる」
    という話は、私は実務上ほとんど聞いたことがありません。

    少なくとも不動産仲介や住宅ローンの現場では、
    「築古の実家を相続したから借り換えが否決された」というより、
    「その不動産を含めた資産・負債全体の状況を銀行が判断した」という話になります。

    銀行が借り換え審査で見ているのは、

    ○年収
    ○勤務先
    ○勤続年数
    ○返済負担率
    ○信用情報
    ○現在の借入状況
    ○保有資産

    などの総合評価です。

    そのため、築47年の実家を所有していることだけでマイナス評価になるとは考えにくいです。

    一方で、全く影響がないとも言い切れません。

    例えば、

    ○固定資産税の負担が大きい
    ○老朽化が進み管理費用がかかる
    ○空き家状態で維持コストが発生している
    ○相続登記が未了
    ○共有名義で権利関係が複雑

    といった事情があれば、銀行が追加確認をする可能性はあります。

    ただ、それは「築古だから」ではなく、
    その不動産が将来的に負担になる要素を持っているかどうかの確認です。

    むしろ銀行によっては、不動産を所有していること自体をプラス材料として見るケースもあります。

    ですので、「築古実家を相続したから借り換えが不利になる」
    と過度に心配する必要はないと思います。

    それよりも確認しておきたいのは、その実家を今後どうする予定なのかです。

    空き家のまま維持するのか。売却するのか。賃貸にするのか。解体するのか。
    ここが曖昧なままだと、ご自身のライフプラン全体が見えにくくなります。

    借り換えは単純に金利だけの話ではありません。
    毎月の支払いがどうなるか。老後資金にどう影響するか。相続した不動産を今後どう整理するか。
    そこまで含めて考えることが大切です。

    もし銀行から相続した実家について質問された場合は、
    隠したりせず、そのまま正直に説明すれば十分です。

    少なくともご相談内容だけを見る限り、「築47年の実家を相続したから借り換えは不利になる」
    と考える必要はあまりないと思います。

    まずは借り換えによって毎月いくら下がるのか、諸費用を回収できるのか、
    そして相続した実家を今後どうするのかを整理しながら判断されるのが良いと思います。

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