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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/08/08

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談拝見しました。私は経済の専門家ではありませんので、私見の部分が多分にあるとの前提で回答申し上げます。

    まず、日経平均株価の下落がすぐに不動産販売価格に影響を及ぼす可能性は低いでしょう。ご存じかと思いますが、日本の株式市場は海外投資家のシェア率(およそ60%)が高い特徴があります。

    今回の急落も、海外投資家による先物放出が主たる原因だと見られています。投機筋による先物放出であれば比較的短期間で利益確定の買い戻しが行われますが、今回は現物売りが多かったこともあり、戻り売りが少ない傾向が見てとれます。

    先物放出は米国景気の先行き不安だと言われていますが、日本の主要企業は資本効率改善に対する意識もかなりの部分で変化していますから、冷静に推移を見守るのではないでしょうか。したがって先述したように、今回の日経平均株価の下落による不動産販売価格の影響は、それほど顕著に現れないとの予測が成り立つのです。

    もっとも、およそ17年ぶりとなる日銀による政策金利引上げによる影響は看過できません。大手行は早々に短期プライムレートを引き上げていますので、それにより購買意欲が削がれる現象は否めないでしょう。

    内部留保に余裕のない会社は所有物件の現金化を急ぐため、内々で価格を下げる可能性があるでしょう。また中古物件についても、早期売却を望む売主は価格を見直すかも知れません。

    もっとも、それは可能性の一つに過ぎず、すぐに発生する現象ではありません。逆に何らかの要因で、これまで以上に価格が跳ね上がる可能性もあるのです。

    少しでも安く購入したいと思うのは皆さん共通の意識ですが、自分たちが本当に不動産を購入する必要があるのか、その時期はいつなのかを検討する方が大切です。

    まずは物件を数多く見て歩くと同時に情報を仕入れ、ご自身にとって最適な時期に、最適な物件を購入することを優先されては如何でしょうか?

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