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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/09/16

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談拝見しました。
    初めての住宅購入であれば、相談者様に限らず誰しも不安になるものです。以下、ご質問にお答えします。

    ①契約書の内容を十分に理解できているか不安です。

    A.一般の方が契約書の記載内容や重要事項説明書の内容を、完全に理解していることは相談者様に限らずほとんどありません。ですが、分譲マンションの場合、下記の事項は特に重要となりますので、疑問点、理解できない部分については説明を求め、納得してから署名・捺印すれば良いでしょう。

    ・登記された権利の種類、内容等
    ・都市計画法、建築基準法等の法令に基づく制限の概要
    ・用途その他の利用に係る制限に関する事項
    ・飲用水・電気・ガスの供給・排水施設の整備状況又はその見通し
    ・代金、交換差金以外に授受される金額及びその目的
    ・契約の解除に関する事項
    ・損害賠償額の予定又は違約金に関する事項
    ・手付金等の保全措置の概要(業者が自ら売主の場合)
    ・支払金又は預り金の保全措置の概要
    ・金銭の貸借のあっせん
    ・瑕疵担保責任の履行に関して講ずる措置の内容
    ・敷地に関する権利の種類及び内容
    ・共有部分に関する規約等の定め
    ・専有部分の用途その他の利用の制限に関する規約等の定め
    ・専用使用権に関する規約等の定め
    ・所有者が負担すべき費用を特定の者にのみ減免する旨の規約等の定め
    ・修繕積立金等に関する規約等の定め
    ・通常の管理費用の額
    ・マンション管理の委託先

    ②引き渡し後に不具合が見つかった場合の対応はどうなりますか?

    A.住宅瑕疵担保履行法により、住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分の設計ミスや施工ミスによる欠陥(瑕疵)に関して業者は、10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負っています。したがって、構造部位に関してはそれほど心配されなくても良いでしょう。

    重要なのは、設備機器などの不具合があった場合のメンテナンスです。これについては保障約款を十分に読み込んで、内容の把握に努めるしかありません。

    ③近隣に新しい開発計画があると聞きましたが、将来の環境変化が心配です。

    A.開発が実施されれば近隣環境や不動産実勢価格に影響を与える可能性は十分にあります。これは、マイナス面だけではなくプラスの効果にもなりうるものですので、重要事項説明時、開発計画がどの段階まで進んでいるのかを確認し、判断されると良いでしょう。

    ④住宅ローンの金利が上昇傾向にあり、返済計画に影響がないか懸念しています。

    A.現状、住宅ローン金利は上昇傾向にあるのは事実ですが、将来的な金利の動きは誰にも予想することはできません。したがってアドバイスとしては、返済負担率に余裕を持った計画をたてるしかありません。適切な借入年数や返済額については、融資取り扱い担当にご相談ください。

    以上、多少なり参考になれば幸いです。

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