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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/02/19

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    すでに住み替え先の購入物件を契約している場合に締結されることが多い買取保証付き媒介契約ですが、買取額は市場価格の7~8割程度となるため、積極的に売却活動してもらえない可能性があるというデメリットがあります。

    そもそも、査定額は適正だったのでしょうか?
    適正価格であったとしても3ヶ月間で売れるという保証はないのに、さらに上乗せした価格で販売を開始すれば、売却できる可能性は著しく低下します。それらについて営業担当者から助言はなかったのでしょうか。

    一概に判断できませんが、営業担当者の対応に恣意的な意図を感じます。

    買取契約を解除できるかは、当初の取り決め次第です。まずは、不動産会社と締結した「買取保証付き売却媒介契約書」の内容を改めて確認してください。契約書には、売却期間、買取保証価格、違約金、契約解除に関する条項などが記載されています。特に、契約解除に関する条項には、どのような場合に契約を解除できるか、違約金が発生するかなどが記載されているはずです。

    契約内容を確認した上で、不動産会社に売却をやめたい意向を伝え、交渉を試みてください。この際、以下の点などを伝えると、交渉がスムーズに進む可能性があります。

    ◯売却活動の継続: 買取保証期間が終了しても、引き続き仲介として売却活動を継続してもらう。その際、市場価格と乖離している可能性が高いため、売却価格の見直しを検討する。

    ◯違約金の減額交渉: 違約金が発生する場合、減額交渉を検討する。

    宅地建物取引業法や消費者契約法に抵触する条項が記載されていれば交渉もスムーズにできるでしょうが、営業担当者が口頭で「高確率で3,500万で売れます」と説明したことを立証するのは困難でしす。そのため、必要に応じて弁護士に相談して対応してもらうなどの方法を検討する必要があるでしょう。

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