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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/02/24

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社

    価格が上昇しているのは、投資物件だけではありません。実需物件も上昇しております。中野区の新築戸建てでファミリー向けの3LDK以上で検索すると、7000万円以上します。つまり、買えない層は郊外に出るか、賃貸に行くしかないのです。
    需給で言えば、物件価格の高騰は中立なのではないかと思います。
    ただし、過去に比べて利回りの低下はかなり大きいです。リーマンショック後であれば山手線沿線でも2桁利回りが出たぐらいです。その当時と比べると今の利回りは低すぎます。しかし、利回りの上昇を待っていても、上昇するとは限りません。諸外国の利回りはもっと低いので、海外勢が流入してくればもっと低下(価格は上昇)する可能性があります。
    しかし、そんなことよりも重要なのは、投資対象です。
    23区内のマンション購入と言えば、区分マンション投資だと思います。区分マンション投資は必ず空室が発生し、その場合は手出しになるためその対策が必要です。将来の話ではありません。購入直後からそのリスクはあります。修繕費云々というあいまいなものではなく、目前のリスクは空室の発生です。そのリスクを低減させるには、客付け能力を高めるか、複数戸保有するか、しかありません。ベテラン大家さんはその両方を実践しています。

    資産価値の下落リスクについては、マンションは減価していきますので、基本下落です。株式は減価しませんので、購入価格が損益ラインですが、不動産の場合は損益ラインは右肩下がりです。必ず下がりますので、不確定要素(リスク)ではありません。予定線です。
    一部の不動産コンサルが、減価償却費は税金がかからず、出費の無い魔法の経費など言っていますが、そんなことはありません。売却時にこってり搾り取られますし、損も明白になります。

    修繕費は基本的に上昇します。国土交通省の指導で平準化が言われていますが、まだ大勢は漸増型です。

    以上のような状況で、中野区のマンションを見直してみてください。果たしていい物件でしょうか。

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