不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/28

    不動産業界変え太郎

    https://note.com/re_kaetaro

    • 40代
    • 愛知県
    • 不動産会社

    中古マンション購入で後悔しないためには、見た目や立地だけでなく、将来のリスクを見極めることが大切です。特に修繕積立金は要注意。以下に確認ポイントと避けるべき特徴をまとめます。

    #### 絶対に確認すべきポイント
    1. 修繕積立金の金額と残高
    - 月額が㎡あたり200~300円(例: 60㎡で12,000~18,000円)が目安。安すぎる(100円以下)と将来値上がりや追加徴収のリスクが高いです。残高が1戸あたり50万円以下も危険信号。
    2. 長期修繕計画と値上げ予定
    - 計画がなく、修繕積立金が低く抑えられている場合、管理組合が適切に値上げできていない可能性があります。将来の負担増を避けるため、計画内容と値上げ展望を確認。
    3. 過去の修繕履歴
    - 築20年以上で大規模修繕が未実施だと、劣化が進み、急な費用増が予想されます。

    #### 買わない方がいいマンション
    - 修繕積立金が異常に安い物件
    - 毎月のランニングコストが安いと魅力的に見えますが、後で値上がりして支払いが苦しくなるケースが急増中。特に築年数が古いほど要注意。
    - 管理が杜撰な物件
    - 長期修繕計画がない、滞納者が多い、共用部分が汚い物件は、資金不足で修繕が滞るリスク大。

    #### 最近の傾向とアドバイス
    最近、修繕積立金の値上がりで月々の支払いが苦しくなり、売却を考える人が増えています。背景には、購入時に「安さ」を優先した結果、長期修繕計画に基づく値上げが追いつかず、急に負担が増えるケースが多いことがあります。
    だからこそ、購入時に修繕積立金の現状(金額・残高)と今後の展望(値上げ予定)を不動産会社や管理組合にしっかり確認してください。安さに飛びつかず、将来の安定を見据えた物件選びが重要です。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/28

    本田憲司

    不動産売却サポート関西株式会社

    • 40代
    • 大阪府
    • 男性
    • 不動産会社

    マンションのエントランスホールやメールボックスの周辺にはマンション居住者に様々な案内をする掲示板がある事が多いです。
    居住者のマナーが悪く、喫煙やピアノなどの騒音に関する注意喚起が案内されているかどうか等も確認しておく事も大切かと思います。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/28

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    確実に確認しておきたい内容としては、次のようなものがあります。

    1.建物の構造と状態

    築年数、構造、大規模修繕計画及び実施状況、雨漏り・給排水管などのトラブル発生について、設備の状況(給湯器、エアコンなどの設備の状態と、交換時期の目安)

    2.管理体制

    管理会社の名称と実際の管理状態(エントランスの清掃状況など)、管理費及び修繕罪建金の額と積立状況、総会の議事録

    3周辺環境

    騒音、上下階の音によるトラブル、治安、利便性、ハザードマップの確認、将来的な開発計画の有無

    4.権利関係

    所有権や抵当権に関する情報、敷地権の種類、告知事項の有無

    これらを確認すれば、おおよそ安心できる目安となるでしょう。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/28

    森 健美

    株式会社TERASS

    • 40代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社

    ご相談拝見させていただきました。

    お気持ち分かります。。。
    心配になりますよね。。。
    でも沢山ありすぎて何から聞いたら分からない。。。

    私も不動産会社に勤務するまで同じ気持ちでした。

    これだけは買うなと言うのは難しいですが、

    ◎築50年以上
    ◎管理状態が悪い
    ◎スラブ下配管(配管が床のコンクリート下(下の階の天井)を通っている)
    ◎総戸数が少ない

    はリスクが高いと思います。
    購入を検討される方の条件や希望、リスク許容度によって変わりますので買ってはダメだということではありません。

    ざっくりですが下記に中古マンションの取引におけるリスク内容と対策を纏めました!

    ■防ぎやすいリスク

    ◎管理費、修繕積立金の増額、修繕積立一時金の発生
    ➡重要事項調査報告書(マンション管理会社が発行・仲介会社が取得済)を確認
    ・長期修繕計画の有無
    ・管理費、修繕積立金の増額計画の有無
    ・管理組合の借入有無
    ・修繕積立金の現在額
    ・滞納の有無
    ・全戸数(修繕積立金一時金が必要になった場合、一世帯の負担が大きくなる)
    ・修繕履歴
    ・損害保険の加入状況

    ◎通勤時間帯のエレベーター渋滞待ち
    ➡居住者に確認

    ◎住居内の不具合
    ➡事前にインスペクションを入れる

    ◎洪水被害
    ➡ハザードマップや浸水履歴(市役所で確認可能)

    ■防ぎにくいリスク

    ◎騒音、煙草などによる隣人、上下階トラブル
    ➡購入前に売主および仲介会社に確認
    ・どんな人が住んでいるか
    ・足音や声、掃除機の音が聞こえるか
    ・過去にトラブルがあるか
    ➡上下階や隣に部屋がない特殊な位置にある部屋を選ぶ(エントランスの上、角部屋)

    ◎マンション内のトラブル
    ➡共有部(廊下等)ゴミ置き場、エレベーターや掲示板の確認
    ・居住者への騒音やたばこの注意喚起
    ・総会議事録の確認
    ・共有部にプランターや自転車が放置されていないか
    ・ゴミ置き場、自転車置き場などが整理されているか

    ◎将来的な資産価値の下落(市場全体規模)
    ➡駅近、大手・中堅分譲、眺望が良い、周辺の開発計画の有無など下がりにくい物件を選ぶ

    ■防げないリスク

    ◎建物全体の構造的劣化
    ➡築年数が古い旧耐震、1階にピロティ(壁がなく柱だけ・駐車場等)が設置された物件を避ける

    ◎地震などの自然災害
    ➡耐震性が高い物件を選ぶ

    ◎火災、事故、事件
    ➡できる限り管理状態、居住者の属性が良い物件を選ぶ
    ・共有部の修繕状況(破損等を放置していないか)
    ・共有部が私物化されていないか
    ・反社会的勢力、夜の仕事関係者が居住していないか
    ・民泊等に不正利用されていないか

    言えばきりがないですが、これだけ抑えておけば許容したリスク内で収まるかと思います。
    あくまでも参考ですが、個人的に『住民の方が”挨拶”してくれるマンション。』は管理状態も属性も良い方が多い印象です。

    ちょっと語弊がありますが、購入を検討するマンションを上場会社に例え、ご相談者様が投資家とするともっとわかりやすいかもしれません。

    ◎財務表・バランスシート = 管理組合の財務状況
    ◎役員・従業員 = 居住者 
    ◎社屋・工場 = 建物
    ◎決算・経営計画 = 組合総会 

    投資対象として見ると、そこにお金を出すべきかどうか見極めやすくなります。

    またそれぞれの懐事情とリスク許容度が違いますので、一概に買ってはだめだということではないということがご理解いただけると思います。
    ステキなマンションに巡り合えると良いですね。

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