不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/07

    ご相談拝見しました。

    ご出産・育休中という大変な時期に、離婚協議に直面されているとのこと、心よりお察し致します。


    【まず確認すべきこと】
    以下の4点を整理しましょう

    ・マンションの名義(共有か単独か)
    ・ローンの契約形態(ペアローン/連帯債務など)
    ・今後住み続ける意志の有無
    ・育休中の収入状況と将来の返済見通し


    【主な選択肢】

    ① 持分放棄を求める
    「家は私が住み続けるので、あなたの持分を放棄してほしい」
    → 財産分与で不利になるべきという主張

    ② 持分譲渡を慰謝料代わりに
    「慰謝料を請求しない代わりに、家の名義を私に譲って」
    → 現金より住まいを優先した解決

    ③ 任意売却して精算
    「家は売却して、利益または損失を公平に分けよう」
    → 残債負担は相手が多めに持つなど調整可

    ④ 相手に全て引き取らせる
    「家もローンもすべてあなたが引き取って」
    → 自分は完全に手を引く、銀行審査は必要

    ⑤ 養育費や慰謝料と抱き合わせで調整
    「家の権利は渡すから、代わりに慰謝料と養育費を厚くして」
    → 金銭と資産で全体バランスを取る

    ※注意点
    •ペアローンは2本の独立契約。片方だけ解除はできない
    •名義変更や引き継ぎには銀行の審査・承認が必要
    •育休中は審査が厳しく、奥様によるローン引き受けは難しいことが多い
    •「住み続けたい気持ち」だけでは通用せず、現実的な計画が必要


    【今すぐできるアクション】
    •登記簿・ローン契約内容の確認
    •銀行に相談し、名義や支払いの選択肢を確認
    •離婚協議書にマンションの扱いを明記(財産分与)
    •不動産会社に売却価格の査定を依頼(市場価値の把握)
    ・弁護士に相談


    【最後に】
    今は心身ともに負担が大きいかと思いますが、「できることから整理する」だけでも前に進めます。

    お子様とご自身の将来のために、焦らず、納得のいく形を目指していただければと思います。

    より良い今後に少しでもご参考になりますと幸いです。くれぐれもご無理のないように。

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