不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/22

    ご相談、拝見いたしました。

    売買契約後の買主住宅ローン本審査による契約解除で、お引っ越し準備まで進めていたとのことで、ご負担は非常に大きかったかたと思います。

    特に最近はメガバンクはじめローン審査が長期化していますし、スケジュール管理と進捗管理には細心の注意を払うのが仲介会社としての責務だと私は思います。


    しかし、ローン特約による契約解除は、期日内に買主が適切にローン審査を申込、・審査の結果否決となった場合には、契約は「白紙解除」となり、相談者様(売主様)には補償は発生しません。

    ※ローン利用買主と締結する一般的な売買契約書には、買主保護の観点で必ずと言っていいほどローン特約が入っています。

    本来は、仲介会社から相談者様(売主様)へ買主様の本審査が無事承認となるまでは売主様のお引越し等は先行で行わず、同様に手付金も着手しないことなどを売買契約時に約束し、双方細心の注意を払えばもう少し違う現状があったのではないかと思います。


    【仲介会社に確認・催促すべき点】

    ・ローン特約の具体的内容と解除条件
    ・買主が本当に期日内に真摯に申込みと審査結果を得たのたか
    ・申込書類の不備や動きの遅れがなかったか
    ・事前審査・本審査の通過有無と落ちた理由
    ・今後の再販売に向けた段取りと見通し
    ・再契約(内覧後の購入申込と同時)時には「事前審査通過済みの買主に限定する」等


    【今後の対策】

    ・ローン特約条文の見直し(責任所在の明確化)
    ・相談者様(売主様)に不利益が出ない販売スケジュール調整
    ・並行検討の許可やバックアップ買主の確保
    ・仲介会社には状況説明だけでなく対応策の提案を求める

    不確定要素がある中でも、仲介会社がどこまでリスクを先回りして対応できたか、今後はその姿勢も含めて慎重に見極めていきましょう。

    ご参考となれば幸いです。
    今後もよろしくお願い申し上げます。

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