不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/10/26

    はじめまして、イエステーション博多店・箱崎店 ㈱コムハウスの角田と申します。

    とても率直で現実的なお悩みですね。マンション理事会は「なんとなく大変そう」「専門的すぎる」と感じる方が多く、初めてだと戸惑うのは当然です。
    以下で、理事会の基本的な役割・理事が最低限やるべきこと・無理なく参加するコツを整理してお伝えします。

    1. マンション理事会の基本的な役割
    理事会は、マンション管理組合の運営を行う「執行部」のような存在です。
    会社でいえば「取締役会」に近く、組合員全員(=区分所有者)の代表として動きます。

    主な目的
    管理会社や清掃業者などへの業務委託の監督
    建物の維持・修繕計画の検討
    管理費や修繕積立金の使い道の確認
    年に1回の総会(全住民参加の会)の準備・議案の作成
    トラブル(騒音・駐車・ペットなど)の対応方針を検討

    つまり、「マンションを安心して住み続けられる状態に保つ」ための会議体です。

    2. 理事個人が最低限やるべきこと
    理事といっても、法律や建築の専門知識は不要です。
    最低限、次のようなスタンスで関われば十分です。

    会議への出席:月1回程度の理事会に出席 欠席でも議事録は必ず確認
    資料を読む:管理会社が作る議案書・見積書など 分からない言葉は質問してOK
    意見を出す:「住民目線」で気づいたことを伝える 専門的判断は理事長や管理会社に任せて大丈夫
    総会対応:年1回の総会の議案確認・出席 理事として説明する場になることも

    「全部理解して決めなきゃ」と思わなくて大丈夫。
    理事会はチームです。個人で責任を背負う場ではありません。

    3. 理事会の構成と役職のざっくり説明
    理事長:会議のまとめ役、対外的な代表 ★★★
    副理事長:理事長の補佐、代理出席など ★★☆
    会計担当:管理費・積立金のチェック    ★★☆
    書記(または庶務):議事録・連絡文書の作成 ★☆☆
    一般理事:会議出席・意見交換 ★☆☆

    初めての場合は「一般理事」であれば、会議に出て意見を聞く・住民の声を伝える程度で十分です。

    4. 分からない資料の読み方
    理事会資料には「修繕計画」「長期見積」など専門用語が多く出てきます。
    でも、要点だけ押さえればOKです。

    「何のための支出なのか?」
    「安全や快適さに関係するのか?」
    「予算の範囲内で妥当か?」
    この3点を意識すれば十分に判断できます。
    不明な点はそのまま議事で質問して構いません。
    →管理会社の担当者が説明する義務があります。

    5. 無理なく理事を務めるコツ
    分からないことは遠慮なく聞く
     → 「素人だから質問していいのか…」と思う必要なし。
    会議の要点だけメモしておく
     → 長文議事録より、自分用の1行メモが役立ちます。
    できる範囲で関わる
     → 参加できないときは事前連絡+議事録確認で十分。
    他の理事と雑談しておく
     → 人間関係がスムーズだと負担感が激減します。
    任期(通常1年〜2年)を意識して区切る
     → 永久に続くものではなく、リレーの一部だと考える。

    6. 専門的な部分は「管理会社」と「理事長」に任せてOK
    理事会は「専門的判断を下す」よりも、
    「提案された内容が住民にとって妥当か」を確認する立場です。

    たとえば:
    給排水管工事の見積が妥当か → 管理会社が専門的に検証
    火災保険の更新 → 管理会社が複数社見積・比較
    理事は最終的に「その説明が納得できるか」を確認するだけで十分です。

    7. 初心者理事におすすめの心構え
    「全部理解しよう」ではなく、
    「住民代表として常識的に考える」ことが大事。
    「自分だったらこの提案に納得できるか?」
    「この支出は無駄じゃないか?」
    「子どもや高齢者も安心して住めるか?」
    そういう生活者の目線が理事会には必要です。
    ベテラン理事が多いほど、むしろ新しい視点が重宝されることもあります。

    まとめ
    理事会の役割:管理組合の運営・建物管理の決定機関
    理事がやること:会議出席・資料確認・意見交換
    専門知識:不要。管理会社がフォロー
    分からない時:遠慮なく質問してOK
    不法投棄・修繕など:管理会社と相談して判断
    負担を減らすコツ:メモ・分担・会話・「ほどほど」で続ける

    以上、参考になれば幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/10/11

    ご相談拝見いたしました。

    専門用語やベテラン住民のペースに圧倒されても、最初から完璧に理解する必要はありません。
    多くの方が同じように戸惑いながら始めていますので、ご安心ください。

    理事会の役割を一言で言えば、
    マンションを管理会社任せにせず、住民の立場でチェックし判断すること です。
    管理会社が実務を行い、理事会はその内容を確認し必要に応じて方向を決めます。


    【理事会の主な役割】
    1 管理会社や業者からの報告内容を確認する
    2 管理費や修繕積立金の使い方を審議し承認する
    3 住民トラブルや要望への対応方針を決める
    4 大規模修繕や規約改正などの重要事項を議論する


    【最低限おさえるべきこと】
    ・会議には可能な範囲で出席する(内容がすべてわからなくても問題ありません)
    ・不明点はその場で率直に質問する
    ・議事録を確認して決定事項だけは把握しておく
    ・住民代表として感じたことを素直に伝える


    【忙しくて参加しづらい時の対応】
    ・会議に出られない場合は、事前に議題資料へコメントを添えて意見を伝える
    ・議事録やメールで内容を共有してもらい、確認・返信で意思表示を残す
    ・必要に応じて副理事長や他の理事に代理出席をお願いする


    理事会は専門家ではなく、同じ住民同士の協議の場です。

    大切なのは「関心を持ち続けること」
    無理なく関わりながら少しずつ理解を深めていけば、それで十分です。

    その積み重ねが、結果として住みやすいマンション運営につながると思います。

    ご参考になれば幸いです。

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