不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/02

    このご相談、いいところに目が向いています。
    結論から言うと、借地権だからダメではなく、“内容の見極め”ができれば判断はクリアになります。

    まず前提として、借地権は賃貸とは別物の“売買できる権利”です。

    ・売却できる
    ・相続できる
    ・条件次第でローンも使える

    つまり、きちんと扱えば資産として成立します。

    今回のポイントは「残存期間16年」ですが、ここは少し冷静に見て大丈夫です。

    実務的にはこの条件だと定期借地よりも普通借地権の可能性が高いケースが多い印象です。

    なのでまずやるべきはシンプルで「普通借地かどうかの確認」
    ここだけです。

    普通借地権であれば
    → 更新前提なので長く使える可能性あり
    → 残存16年という数字だけで過度に心配する必要はない

    定期借地権であれば
    → 原則満了で終了
    → 出口戦略をかなりシビアに考える必要あり

    次に、ご主人の「売りにくいのでは?」という点ですが、これは半分正解です。

    借地権マンションは
    ・価格が抑えられる(=買いやすい)
    ・立地や広さを優先できる

    一方で
    ・買い手はやや限定される
    ・金融機関の条件がシビアになることもある

    という特徴があります。

    ただ今回のケースで大事なのはここです。

    そもそも何のために買うのか

    ・子育て期間中の住環境を優先するのか
    ・長期的な資産性を重視するのか

    ここがブレると判断もブレます。

    もし今回のように
    ・学区重視
    ・広さ確保
    ・期間限定でもOK

    という前提であれば、借地権という選択は十分合理的です。

    ただし一点だけ重要なのは「出口をどうするか」

    ・いつ売るのか
    ・更新して住み続けるのか

    ここを事前に決めておくことです。

    今回の物件は
    ・条件はかなり魅力的
    ・ただし使い方を決めないとブレる物件です。

    借地権だからやめる、ではなく中身を確認して、自分たちの使い方に合うかで判断する

    ここができれば、良い選択になる可能性は十分あります。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/04/02

    「所有しなければならない明確な理由」がなければ、定借(定期借地権付き)マンションは非常におすすめです。
    特に残存期間が16年という物件は、「16年後にどうすべきか」という出口をあらかじめ設計できるため、人生の不確実性を排除した極めて知的な住まい方となります。


    <おすすめする理由>

     ◆「負動産」化リスクの完全な遮断と究極の出口戦略
      所有権マンションの最大の懸念は、老朽化後の「出口」がないことです。
      建て替えの合意形成やスラム化といった難題を抱え込み、将来的に「売りたくても売れない負の遺産」になるリスクがつきまといます。
      一方でこの定借マンションは、「16年後に更地にして返す」というゴールが契約で確定しています。 
      16年後に建物が消滅することはデメリットではなく、自分や家族が将来の管理責任や処分問題という迷路に迷い込むリスクを、入り口の時点で物理的に断ち切る「最大のメリット」なのです。

     ◆16年後を見据えた「攻め」のライフプランの構築
      16年という歳月は、人生のひとつの章を締めくくるのに十分な時間です。購入価格を抑え、毎月約1.5万円の地代で最高立地を享受しながら、浮いた資金を「16年後の住まい」や「老後の備え」のために着実に蓄えることができます。
      「16年後にどうすべきか」を今から主体的に考え、次の住まい(老人ホームへの入居、実家への移住、コンパクトなマンションへの住み替えなど)へ向けて、資金と心の準備を完璧に整えられる点こそ、定借マンションの真髄です。

     ◆次世代に負担を遺さない「スマートな終活」
    相続において、分けにくい不動産は「争族」の最大の火種です。16年という期限付きの権利であれば、相続評価額も低く抑えられ、遺産分割もシンプルになります。
    子供たちに「古くて売れない不動産の管理責任」という重荷を遺さず、現金を遺せる形を整えておくことは、親としての深い配慮と責任感の表れです。


    「16年後に家がなくなることを恐れる」のではなく、「16年間の最高の利便性を最小コストで買い取り、その間に次のステージへの準備を完了させる」という攻めの姿勢が重要です。
    月々1.5万円の地代は、将来の煩わしい解体や処分の手間をプロに一任するための「安心の代償」と捉えるべきでしょう。
    「所有」という重荷から解放され、あらかじめ決まった「終わり」に向けて人生を最適化する。 この理性的で好感の持てる選択は、これからの不透明な時代において、最も賢明な生き方のひとつであると確信いたします。

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所在地:品川区〇〇
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