不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/19

    今回のケースは、
    まず「お願いすること」と「契約上の責任」は分けて考えた方が良いと思います。

    住み替え先の売主から引渡し延期の希望が出たとのことですが、
    現時点ではまだ希望の段階ですよね。

    であれば、まずはご自身の買主へ事情を説明し、
    「住み替え先の引渡しが遅れる可能性があり、可能であれば引渡し時期の調整をご相談したい」
    とお願いしてみることです。

    この段階で契約が白紙になるわけでもなければ、違約金が発生するわけでもありません。

    大切なのは、勝手に遅らせることではなく、事情を説明して協議することです。

    不動産取引は意外とこうした日程調整が発生しますし、
    買主側も事情を理解してくれるケースは少なくありません。

    むしろ何も言わずに期日直前になってから伝える方が問題になります。

    そのため、まずは担当仲介会社と相談しながら買主の意向を確認するのが先です。

    その結果、

    ・買主が了承してくれる
    ・引渡し猶予などの条件でまとまる
    ・費用負担を条件に了承してくれる

    など様々な着地点があります。

    まずは相手の回答を聞いてから次を考える話です。

    一方で、もし買主が延期を認めず、
    結果として契約解除や違約金の問題に発展した場合は話が変わってきます。

    その場合、「なぜ住み替え先の引渡しが延期になったのか」が非常に重要になります。

    住み替え先の売主側の契約違反によるものなのか。

    単なるお願いベースなのか。

    契約書上どうなっているのか。

    このあたりによって責任関係は大きく変わります。

    場合によっては住み替え先の売主へ損害賠償等を求められる可能性もありますが、
    必ず認められるとは限りません。

    結局のところ、今の段階で一番大事なのは法律論よりも実務です。

    ご自身の担当者は今回の取引全体の状況を把握しています。

    インターネットや第三者の意見は参考にはなりますが、
    実際の契約内容や経緯を見ていない以上、正しい判断ができないこともあります。

    まずは担当者に、「買主へどのように伝えるのが良いか」
    「どの程度なら受け入れてもらえる可能性があるか」
    「住み替え先の売主側の責任はどこまであるのか」を整理してもらうことです。

    経験上、住み替えはスケジュールが完全に予定通り進む方が珍しいくらいです。

    ですので今は「契約が白紙になるのでは」と焦るよりも、
    事情を正直に伝え、関係者全員で着地点を探る段階だと思います。

    まずは買主の回答を聞くこと。

    そして担当者と一緒に現実的な解決策を組み立てること。

    順番としてはそこからだと思います。

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