不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/02/26

    品木彰

    不動産専門家

    • 30代
    • 大阪府
    • 男性
    • 専門家

    住み替えをするときにかかる可能性がある諸経費は、次の通りです。

    〇家を売却する際の諸経費
    ・仲介手数料:家の売却を依頼する不動産会社に支払う手数料
    ・登録免許税:抵当権抹消登記時に必要な税金
    ・司法書士報酬:登記手続きの代行を依頼する司法書士に支払う報酬
    ・印紙税:売買契約書に収入印紙を支払う形で納める税金
    ・住宅ローンの一括返済手数料
    ・新居や仮住まいへの引越し費用

    〇新居を取得する際の諸経費
    ・仲介手数料:物件探しを依頼する不動産会社に支払う手数料
    ・登録免許税:抵当権設定登記や所有権移転登記に必要な税金
    ・司法書士報酬:登記手続きの代行を依頼する司法書士に支払う報酬
    ・印紙税:売買契約書や住宅ローンの契約書などに収入印紙を支払う形で納める税金
    ・不動産取得税:不動産を取得した場合に支払う税金
    ・損害保険料:火災保険や地震保険の保険料
    ・住宅ローンの借入費用:保証料や事務手数料

    売却時の諸経費は、家の売却価格の3〜4%が目安です。新居取得時の諸費用は、新築注文が取得価格の10~12%、新築建売や新築マンションは取得価格の4〜7%、中古住宅は取得価格の7~10%が目安となります。

    住み替えをするときの手順は、以下の通りです。

    〇家を売却する流れ
    1.住んでいる家を不動産会社に査定してもらう
    2.不動産会社に仲介を依頼する
    3.売却活動をして買い手を見つける
    4.買主と売買契約を締結する
    5.買主に物件を引き渡す

    〇新居を購入するときの流れ
    1.住み替え先の物件を探す
    2.気になった物件を内見する
    3.住宅ローンの仮審査に申し込む
    4.物件の売買契約と住宅ローンの契約を締結する
    5.物件の引き渡し、融資の実行、所有権の移転が行われる
    6.物件に入居する

    住み替えをする方の多くが、先に家を売却したあとに新居を購入する「売り先行」を選択しています。売り先行であれば、先に売却代金を得て新居の購入費用に充てられることに加え、納得がいく価格で売れるまで売却活動を進められるためです。

    ただし、売り先行の場合、新居が決まるまで仮住まいの生活となり、引っ越し費用や入居費用、家賃などがかかることがあります。

    その点、新居を先に購入する「買い先行」であれば、仮住まいに住む必要は基本的にありません。希望する条件に合った新居をじっくりと探すことも可能です。一方で、旧居を売り急いでしまいやすいため、購入希望者に足元を見られて安値で売却してしまう可能性がある点には注意が必要です。

    住み替えでは、現在の自宅をいかに高く売却できるかがポイントとなります。売り先行と買い先行のどちらを選択するとしても、住み替えをするときは、不動産売却の実績が豊富な不動産会社にサポートしてもらうことをおすすめします。

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