不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/12

    ご相談を拝見しました。

    悩ましい問題ですね。
    開発が進むと便利な側面もあれば生活者にとっての不便も生じますよね。

    私自身も金町で不動産売買を担当したこともあり、町の発展や賑やかさには、目を見張るものがあります。


    1. 再開発によるメリットとデメリット

    再開発は、以下のようなポジティブな面があります。
    •商業施設やインフラ整備 → 利便性向上
    •マンション建設 → 地価上昇・資産価値の安定

    ただその一方で、
    •人口増加 → 駅・道路の混雑
    • 工事期間中の騒音、完成後の街のにぎやかさ(騒がしさ)
    など、住環境の変化にストレスを感じる方も少なくありません。

    2. 似た事例:武蔵小杉駅(川崎市)

    金町駅と似たような再開発例として、武蔵小杉駅(神奈川県)を挙げてみます。

    •かつては工場地帯でしたが、駅周辺の大規模再開発で高層マンションが林立し、商業施設も充実。
    •結果として、人口急増 → 駅の大混雑が大きな社会問題に。
    •通勤ラッシュ時の混雑は「沿線屈指」とまで言われました。
    •今では少し落ち着いたものの、「混雑が苦手で引っ越した」という声も現実にあったようですね。

    3. どう考えるか? 今のうちに「将来像」を見据える

    もし、
    •自宅が金町駅を最寄りとして使っているなら、
    → 通勤通学や普段の生活に支障が出ないかを注視。
    •購入を検討している段階なら、
    → 利便性 vs 静けさのどちらを優先するかを今一度見直すのがおすすめです。


    【直近10年の金町の開発変遷】

    (各媒体から調べてみた内容を参考まで羅列します)

    2013–2015年頃
    •東京理科大学葛飾キャンパス(旧・三菱製紙中川工場跡地)が2013年開校
    •駅南口には2009年竣工の「ヴィナシス金町タワーレジデンス」(地上41階476戸)がすでにあり

    2018–2020年
    •南口近くで「シティテラス金町、シティテラスモール金町」などの居住・商業棟が整備され、サイゼリヤ・くら寿司・クリニック等がオープン

    2021年
    •「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」が政府認可(権利変換計画)され、三菱地所・三井・三井不動産が推進
    •面積約3.0ha、約900戸の超高層タワーマンション(地上40階)の建設が本格化

    2022年〜2023年
    •2022年10月に第Ⅰ期工事が始動(低層商業棟・教習所等)
    •同工事は、敷地西側の理科大通りに歩道ネットワークも刷新 。

    2024年〜2025年
    •第Ⅰ期は2025年7月竣工・8月先行オープン予定。低層部には商業施設・教習所・公益施設など
    •街区名称は「クロス金町」、商業施設名は「MARK IS 葛飾かなまち」に決定 
    •第Ⅰ期商業施設は約50店舗、イトーヨーカドーの再出店も決定

    2026年〜2030年
    •2026年度から第Ⅱ期工事開始。地上40階の住宅棟+商業棟・公益施設を建設
    •2030年11月竣工予定、全体オープンは2030年秋~11月頃

    【交通対策について】
    ・歩行動線再編+地下道拡張+商業施設付帯の交通基盤整備が進行しているとの事。

    •地域の声(改札増設・快速停車)を踏まえ、駅構内外の動線改善策の検討も続いています。


    計画は変更になる可能性等もありますが、ご参考となれば幸いです。

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