不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    小川佳宏

    小川FP・行政書士事務所

    • 60代
    • 愛知県
    • 男性
    • 専門家
    投稿日
    2025/07/15

    ご相談拝見しました。600万円の年収で4200万円の物件購入を検討しているが購入が可能かどうか心配されているのですね。

    まず、冷静になって3つのことを自問自答してみましょう。数字面の答えが分からない場合は、家計や住宅購入について中立的なアドバイスを受けられるファイナンシャル・プランナーに相談するとよいでしょう。
    1. 無理のない返済計画
    2. 長期的なライフプランとの整合性
    3. 物件情報の比較検討

    1. 無理のない返済計画
    年収600万円の場合、年間の住宅ローン返済額が手取り月収の20~25%(年間返済額120万~150万円程度)に収まるのが理想とされています。4200万円の物件価格に対し、頭金をどの程度用意されるかによって借入額が変わりますが、現在の低金利環境下でも、無理なく返済していけるか、様々な金利変動(固定金利v.s.変動金利)パターンでシミュレーションすることをお勧めします。その際、物件価格だけでなく物件価格に加えて、仲介手数料、登記費用、印紙税、火災保険料など、購入時に物件価格の5-7%程度の諸費用)は貯蓄からか賄うのか、全額ローンか検討します。

    公務員は社会的信用度が高く、住宅ローンの審査では有利に働くことが多いです。
    いくつかの金融機関で借入条件を比較検討してきめます。融資手数料や将来、繰上返済を検討しているなら手数料の比較も有益です。

    2. 長期的なライフプランとの整合性
    お子様2人の教育費(特に大学進学費用)、老後資金、万が一の病気や災害に備える生活防衛資金など、住宅ローン以外の大きな支出も考慮に入れ、全体的なライフプランの中で資金計画を立てましょう。またご自身の転勤の可能性や、家族構成の変化(将来的にご両親との同居など)がないか考慮して、購入エリアや物件の選び方を検討しましょう。

    3. 物件情報の比較検討
    1,2を検討した上で、再度、物件調査をしてみましょう。新築か中古、広さ、エリアが不明ですが中古住宅なら、専門家による建物状況調査(インスペクション)を依頼することをお勧めします。これにより、購入前に建物の劣化状況や欠陥の有無を把握でき、安心して購入できるだけでなく、将来の修繕費用の目安も立てやすくなります。

    以上ご参考まで。

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