不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/06

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社

    収益物件の価格は基本的に利回りから逆算します。利回りはその地域や築年数によって変わってきますが、相場というものがあります。
    地方のアパート、月15万円だと年間180万円。利回り10%で1800万円、7%で2571万円。
    7%だとしても2と3の合計は4300万円で1の4500万円に達せず、都内マンションより少なくなります。
    預金と有価証券でその差額を埋められれば公平にできるのですが、そうでない場合どうしても差が出てしまいます。
    運用する意思がないなら売却が一番簡単でしょう。
    共有するという手もありますが、不動産は維持管理が必要です。大規模修繕が必要になった場合の費用負担や、どちらかに資金ニーズが発生した場合の売却など事前に決めておかないと、争族のもととなってしまいます。あまりお勧めはできません。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/05

    森本 慎也

    株式会社TERASS

    • 40代
    • 北海道
    • 男性
    • 不動産会社

    遺言がない場合、法定相続分(ご相談者様と弟様で各1/2)が基準となります。
    不動産を公平に分けるには、価値や用途の違いを考慮しつつ、いくつかの方法が考えられます。


    1. 不動産を現物で分ける
    各物件の価値を鑑定し、総額を2等分に近づけるよう調整する方法です。
    評価額(仮定)
    都内マンション:4,500万円
    郊外戸建て  :1,700万円
    地方アパート :月15万円×12か月×20年(簡易計算)で約3,600万円相当と仮定

    総額:9,800万円 → 1人当たり4,900万円が目標

    分け方(例)
    ご相談者様:都内マンション(4,500万円)+差額調整で現金400万円
    弟様   :郊外戸建て(1,700万円)+地方アパート(3,600万円)+現金差額なし

    預金や有価証券を活用して差額を調整。
    物件の好みや利用意向(住むか賃貸か)の調整が必要です。

    メリット→売却の手間が省ける。
    デメリット→価値が完全に均等になりにくい。管理負担や将来の値動きリスクも異なる。


    2. 売却して現金で分ける

    物件すべてを売却し、得た現金を2人で均等に分ける方法です。
    都内マンション:4,500万円
    郊外戸建て  :1,700万円
    地方アパート :3,600万円

    総額9,800万円 → 売却後、諸経費(仲介手数料等)を差し引き、各4,900万円程度を分配。
    預金・有価証券も含めて清算。

    メリット:最もシンプルで公平です。
    デメリット:思い出の物件を手放すことになる。税金(譲渡所得税)が発生する可能性があります。


    3. 共有で持ち続ける
    物件を売らず、ご相談者様と弟様で共有名義(各50%)にし、収益や管理を分担する方法です。

    (例)
    地方アパートの家賃収入(月15万円)を2人で分け合う(7.5万円ずつ)。
    都内マンションや郊外戸建ては必要に応じて賃貸化や居住を検討。

    将来的に売却する場合は、その時点で折半。
    管理会社に任せれば手間は少ないですが、意見が合わないと揉める原因になります(経験あり)

    メリット:急いで決めず、様子を見られる。
    デメリット:共有名義は将来の売却や管理でトラブルになりがち。


    4. 買い取り方式
    どちらかが特定の物件を希望する場合、もう一方の取り分を現金で補う方法です。

    (例)
    ご相談者様が都内マンション(4,500万円)を希望 → 弟に2,250万円を支払う(預金やローンで)。
    弟様が郊外戸建て+地方アパート(5,300万円)を希望 → あなたに2,650万円を支払う。

    資金力が必要です。公平性を保つため、鑑定評価又は客観的な査定があると良いと思います。

    メリット:希望する物件を残せる。
    デメリット:現金準備が難しい場合、実現性が低い。


    まず話し合いです!
    お互いの希望を明確にして、都内マンションに住みたいのか、地方アパートの収入を重視するのかで選択肢が変わります。

    専門家を活用するのも手です、不動産鑑定士で正確な価値を把握し、税理士に税金や手数料を確認しましょう。弁護士や司法書士に相談すれば法的手続きもスムーズ。

    オススメするとしますと、
    手っ取り早く公平にするなら「売却して現金分割」が無難です。
    ただし、思い出や将来性を重視するなら「現物分割+調整」が現実的。

    預金・有価証券の額次第で調整幅が変わるので、具体的な数字を出しつつシミュレーションしてみてください。揉めないためにも、早めに合意を文書化(遺産分割協議書)するのが賢明だと思います!


    \素敵な1日になりますように!/


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