不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/02/26

    品木彰

    不動産専門家

    • 30代
    • 大阪府
    • 男性
    • 専門家

    ワンルームマンションと2DK以上のマンションには、それぞれにメリットとデメリットがあるため、一概にどちらが良いとは言い切れません。

    ワンルームマンションは2DK以上のマンションに比べて物件価格が安いため、自己資金やローンの借入額を低く抑えることができます。

    また、ワンルームマンションに住むのは、学生や若い社会人などの単身者です。総務省統計局の発表によると、日本における単独世帯の数は2005年の約1,446万世帯であったのが、2020年には2,115万世帯に増加しています。東京都心部のように大学生や新社会人が流入しやすいエリアでは、ワンルームマンションは魅力的な投資対象といえるでしょう。※出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 調査の結果」

    しかし、ワンルームマンションは得られる収益性が低い傾向にあります。不動産業者から提案されている物件の表面利回りは5%とのことですが、不動産投資では手数料や税金、保険料、管理費、修繕費などのコストがかかるため、それらを考慮した実質利回りは2〜3%程度に下がる可能性があります。

    ローンの借入額が多く、返済負担が重いと手残りが発生せずに赤字となり、貴重な資産を食い潰してしまうかもしれません。

    一方、2DK以上の物件は、単身世帯だけでなく、二人世帯や子育て世帯、子どもが独立したあとのシニア世帯など、幅広い世帯からのニーズが期待できます。また、ワンルームマンションよりも賃料を高く設定できるため、高い収益を得られる可能性もあります。

    ただし、2DK以上の物件はワンルームマンションと比べて物件価格が高いため、ローンの返済負担が重くなりやすいです。空室の期間が長引き、賃料収入を長期にわたって得られなくなったときに、赤字が膨れ上がりやすいです。

    いずれにしても、不動産投資を始めるときは、エリアの賃貸需要に適した物件に投資をすることが大切です。各自治体が公表している人口推移を確認したり、不動産投資を得意とする不動産会社やファイナンシャルプランナーなどに相談をしたりして、投資する物件を選ぶと良いでしょう。

    また、ローンの返済や修繕・メンテナンス費用、税金などさまざまなコストも踏まえてシミュレーションをし、安定した収益が期待できる物件を選ぶことも不動産投資の基本となります。

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